第77回研究会<2017/1/21>
柿崎 一郎氏
都市交通からみるバンコクの肥大化
第77回「東南アジアの社会と文化研究会」を下記の通り開催します。
今回は、横浜市立大学より柿崎一郎教授にお越しいただいて、バンコクを事例として、19世紀末から現在までの長期的視野で、都市交通網の整備過程からみる都市の肥大化の過程について発表していただきます。
オープンな研究会ですので、ぜひお気軽にご参集ください。
事前登録等の手続きは必要ありません。
また、研究会後には懇親会を予定しております。
2017年1月21日(土)16:00~18:00(15:30開場)
京都大学稲盛財団記念館3階小会議室Ⅰ
会場についてはこちらもご参照ください。
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/access/
柿崎一郎 (横浜市立大学教授)
都市交通からみるバンコクの肥大化
本発表は、19世紀末から始まったバンコクにおける都市交通網の整備過程からバンコクの肥大化の過程を検討することを目的とする。世界中の他の大都市と同様に、バンコクでも19世紀末の市内軌道の導入を皮切りに、近郊鉄道、バス、都市鉄道と新たな都市交通手段が段階的に導入されてきた。それらの路線網の拡張過程はバンコク市街地の外延的拡大と連動しており、バンコクの肥大化を都市交通面から捉えることが可能である。本発表では、19世紀末から現在に至るバンコクにおける都市交通網の整備過程とバンコクの肥大化の関係性を考察したうえで、現在バンコクが抱える都市交通面の問題を検討する。