「東南アジアの社会と文化研究会」のお知らせ

第37回 <2008/05/16>
片岡 樹氏(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「『タイ仏教徒』の隣人たち: 山地民および中国系住民からみた大陸部東南アジアの宗教論 」

 「東南アジアの社会と文化」研究会を以下のとおり開催いたします。オープンな研究会ですので、ふるってご参集くださるようお願いいたします。

配布資料

●日時

2008年5月16日(金) 16:00−18:00 (15 :30 開場)

●場所

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 
総合研究2号館(旧工学部4号館) 4階会議室(AA447)

●話題提供者

片岡 樹氏(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)

●発表要旨 

報告者はこれまで、タイ北部山地民のフィールドで調査を行ってきており、また近年はタイ南部マレー半島で中国系住民の宗教実践の研究にも着手している。いわば「タイ仏教徒」の世界を、北と南の周縁からはさむかたちで研究を展開してきたことになる。本報告では、そうしたなかで考えてきた問題意識を、一種の中間報告のようなかたちで参加者諸賢と共有したいと考えている。それは大きく言えば、この地域での宗教や民族間関係をめぐる「常識」を、山地民や中国系住民という「脇役」たちの目からとらえ直してみることである。考えてみたいトピックとは、タイ系民族と隣接民族との民族境界と宗教との関わり、および、山地民や中国系住民の宗教実践における功徳概念の諸相などである。

 

[研究会世話人/事務局]
杉島敬志 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
林  行夫 (京都大学地域研究統合情報センター)
速水洋子 (京都大学東南アジア研究所)
伊藤正子 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
王 柳蘭  (京都大学大学院・アジアアフリカ地域研究研究科)