「東南アジアの社会と文化研究会」のお知らせ

第2回 <2001/03/15>
濱元聡子 (京都大学東南アジア研究センター/学振PD)
「ポッポとナンナとノナ・バンコ--マカッサル海峡B島の生活史」

 第2回定例研究会を下記のような内容で開催します。日本学術振興会PD浜元聡子さんが、スラウェシ島沖合B島の女性の生活史について語ります。多くの方の参加をお待ちしています。研究会終了後、懇親会を行いますので、こちらにも振るってご参加下さい。

発表要旨

●日時

2001年3月15日(木) 15:30~17:30

●場所

京都大学東南アジア研究センター東棟2階第1教室

●話題提供者

浜元聡子(日本学術振興会PD/京大東南アジア研究センター)

●発表要旨

 ポッポ、ナンナ、ノナ・バンコは、インドネシアのマカッサル海峡B島に生まれ育った華人系マカッサル人の三姉妹の呼び名である。B島は、19世紀末ごろから人口が急増し、多様で活発な生業活動を展開してきた。その牽引車として重要な役割を果たしたのは、この三姉妹の父親や夫のように、主として海産物取引に従事した華人とムラユ人の商人たちであった。本報告では、この商人たちの娘や妻たちの生活が、父親や兄弟、夫たちの生業活動とどのような相互関係を持っていたのかを、島の出来事の歴史に沿いながら、生活史として明らかにすることを試みる。最終的には、マカッサル海峡島嶼部がどのような地域であるといえるかを検討することが目的である。